春の野草シフォンケーキ会

この頃始めたシフォンケーキ作りと野草観察。
組み合わせたら楽しいかも、という素人の思い付きを実現してみた。

と言っても、野草のことをほとんど知らない私は食べられる草を同定するのさえ危ういので、野草マニアの方に助っ人をお願い。
この時期(3月初旬当時)に摘むことができる野草でお菓子に使えそうなもの教えてもらい、 摘むところから野草入りシフォンケーキを食べるところまで一緒に協力していただきました。

これを書いている今はもう5月だけれど、楽しかったからどうしてもブログに残して置きたかった。

春の野草を摘もう

シフォンケーキの材料となる野草を摘みに出かけたのは、3月初めのこと。 葛掘りの時もお世話になった、365日野草生活さん主催の野草観察会でシフォン用の野草を摘ませてもらった。

お菓子に使うなら、カキドオシ、ハルジオン、ヒメジョオン、ヨモギあたりが良さそうだと教えてもらい、まずはそれらを優先的に確保。 まだ花がつく前だったので、葉の形、色、つき方、触り心地、毛の有無、匂いなど五感を駆使して摘んでいる草に間違いがないかどうか確かめる。

柔らかそうな産毛が生えたヨモギの新芽


花茎がまだ出ていないハルジオン(ヒメジョオンかもしれん)


タイヤの中からこんにちは、カキドオシです。


目当ての野草以外にも、解説していただいたいくつかの草を少々摘んで帰ったり。
365日野草生活さんの解説が楽しいので、ついつい試してみたくなってしまうんだよね。

ギシギシの新芽。そのヌメリから「オカジュンサイ」とも呼ばれるらしい


食べごろのカラシナ



ビールを片手に草を摘んでいたら、他の参加者の方にとても羨ましがられた。 この日は3月にしては暖かく晴れていたので、きっと欲しくなるだろうと予感して駅で買っておいたのは正解だった。

ちらほらと花がはじまる多摩川で気分も春めく。



2時間ばかりでシフォンケーキに使うには十分そうな量の野草が得られた。
この草をケーキにするのか・・・私が・・・。やや不安である。

摘むのは楽しいんだけど、洗うのは大変なんだな。

野草でシフォンケーキを作ろう

野草を摘んで1週間後に「野草シフォン会」を開いてみんなでシフォンを味見することにしたのだが、冷静になると随分不安になってきた。
ケーキに入れるどころか、野草を料理したことすらないのだ。 本当なら試作をすべきなのだが、試作する時間も野草の量も足りていないので一発勝負。不安しかない。

とまぁ、気を揉んだところで野草が勝手にケーキに変身してくれるわけでもなし、やるしかない。焼いてみよう。

作ったシフォンケーキ

  • ハルジオン&ヒメジョオン
  • ヨモギ
  • カキドオシ
  • 紅茶

最後に一つ、野草ではないのが混ざっているのは私の不安の表れである。 すべての野草シフォンが失敗した場合の保険だ。

これらの野草を料理にさえ使ったことがない私。 調理するとどんな味になるのか想像もつかないが、まずは第1回目なのですべての野草をほぼ同じ条件でシフォンに入れることにした。

材料

  • 薄力粉 70g
  • きび砂糖 70g
  • 卵 4個
  • 太白ごま油 25g
  • 野草 40g(ただし、カキドオシのみ25g)

同じ条件にするつもりが、カキドオシだけ量が足りなくて少なくなってしまった。仕方ない。なるようになるさ。

野草はすべて冷凍して置き、提供する日の1日前から当日にかけて焼くことにした。 型もオーブンも1つずつしかないので、冷ます時間も含めるとなかなかハードなスケジュールである。

レンチンで解凍した野草をざっくり包丁で刻み、ハンドミキサーで粉砕していく。
・・・が、ほうれん草で予行練習した時とは違う動作音がして、慌てて確認すると野草の繊維が葉に絡まっている。 恐るべし野草。繊維の強さが想像以上。 5㎜~1cm程度の大きさに包丁で刻みなおすことによって、なんとかペースト状にすることができた。

いちばん繊維が強靭だったのはヨモギ。あんなにやわらかそうだったのに。


ペーストにさえしてしまえばこちらのモノ。
あとは卵黄生地に混ぜて通常通りのシフォンケーキの作り方で焼いていく。味はともかく形はシフォンになるはずだ。


160℃42分で、割と綺麗にシフォンケーキになった!やった!

これで何とかシフォン会当日にちゃんと焼けたシフォンがない、という最悪の事態は免れた。 その後3台のシフォン(紅茶味含む)も順調に焼け、野草シフォン会当日を迎えた。

4種のシフォンケーキが無事完成!

春の野草シフォンケーキ会

拙宅に実験台・・・じゃなかった、お客様を招いてスタートしたシフォン会。 招いたのは野草に詳しく自分で摘んだり料理したり、人に教えられるレベルのすごい方ばかり。
私が一番の初心者なのにこんな会を開いてしまうという訳のわからなさ。お付き合いいただき改めましてありがとうございます、本当に。

多分このメンバーの中で私だけが野草の味を良く分かっていない。

ラッピングして並べるとそれなりの見栄えになった


せっかく集まるのにシフォンケーキだけでは寂しかろうということで持ち寄っていただいた食べ物を並べたら、なんだかとてもお洒落な様子になった。 皆さまの飾りつけのセンスが光る。これは・・・!映える・・・!

インスタグラムに投稿したら「いいね!」がたくさんつきそうだ。やってないけど。

気になる野草シフォンの味

我が家とは思えない美しいテーブルの様子に目移りしてしまうが、お腹がいっぱいにならないうちに、まずはメインのシフォンケーキの味を確かめよう。

こうやって並べると色の違いが良くわかる。

写真は左から

  • ハルジオン&ヒメジョオン
  • ヨモギ
  • カキドオシ
  • 紅茶
ハルジオン&ヒメジョオン

良くも悪くも特徴がない味。
食べやすいけれど、素材の味・香りはかなり薄く、言われなければ何味なんだかわからない。 今回は葉だけを使用したのだが、参加者のにゃごにゃさんから「花茎を使ったらもっと風味がでるかも」と助言を頂いた。試してみよう!

ヨモギ

みんなおなじみヨモギ餅の風味。
しかしやはり薄い・・・。草餅の1/3くらいの風味である。40gでは少ないのかなぁ。 薄くてよくわからないが、あんまりシフォンとは合わない感じもする。大人しく餅になってろということなのか。

カキドオシ

うぉー!カキドオシらしい清涼感ある香り!
みなさん食べて笑っていらした。野草玄人の方々にはこれが一番人気。 私もこれが一番好きだった。他の野草は40gいれているところ、カキドオシは25gしかいれていないのにこの主張である。

紅茶

自分で言うのもなんだが、安定して美味しかった。ちょっと焼き詰まり。

カキドオシシフォンが最も野草らしさが良く出ていて美味しいという結果になった。
他の野草は量を増やしたり部位を変えて再チャレンジしてみよう。 一人で食べていては分からない、次回につながるアドバイスを頂けてこれだけでも実りある会であった。

更に、今回はにゃごにゃさんがお洒落アイテムを色々と持ってきてくださったので、ワイワイと飾り付けて写真撮影が始まった。
ホイップ済みの生クリーム、菜花の砂糖漬け、紫花菜砂糖漬け、タネツケバナでカフェ風に。 手づかみでむしゃむしゃ食べてる場合じゃない。

これをさっと出したら女の子にモテるだろうか

野草料理アレコレ

参加者のみなさまが持ち寄ってくださったり、その場で作ってくださった料理が華やかで美味しかったので写真だけでも紹介。

本当はこちらの料理だけでものすごく長い文章が書けそうなのだが、今回は割愛する。 それぞれの野草の味を生かしつつも美味しい料理にまとめあげる知識と積み重ねが凄いです。 ご興味ある方はにゃごにゃさんのブログtwitterなどをチェックされるとよろしいかと。

ふきのとうのクリームチーズスナック、タネツケバナと卵のサラダ

桜白あん/スイバジャムういろう、菜花/紫花菜砂糖漬け、スイバジャム、山椒葉白みそ、クリームチーズ

野草の天ぷら、菊芋のスープ

様々な手作り酒、自分が食べたくて作った沖縄風そば

手作りリップクリーム。鮮やかなこの色は紫根の色だそう。



野草の話から他愛もない話までワイワイしながら料理を飾り付けたりして過ごす休日は楽しかった。
シフォンケーキばかり食べ過ぎて体重が急増したため5月現在はシフォンケーキ作りを休んでいるが、 そろそろ再開してまた野草シフォンを焼きたいところ。
そしたら皆さんまた食べに来てね。

一人では面倒なつくしのハカマ取りも皆でやると楽しい