ホタルイカと出会う旅 in富山_その2

その1はこちら

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富山らしいお昼ごはん?手打ちラーメンをいただく

「お昼はなんか富山っぽいもの食べたい!」という雑なリクエストを天おじ氏にぶん投げたところ、地のモノを食べさせてくれそうな食堂へ連れて行ってくれた。しかしたどり着いた時にはもう売り切れ御免。それならばと付近の市場っぽいところを覗いたものの、すごい観光地価格の定食にひるむ。

市場で売られていたホタルイカ。やっぱり不漁なのかなかなかのお値段

悩んだ末、天おじ氏の馴染みのラーメン屋へ行くことに。
古くからやっている手打ちラーメンのお店で、「やまや」さんという。昼食には少し遅い時間にも関わらず、店内はかなり混みあっていた。人気店のようだ。

青いラーメン屋ってちょっと珍し気がするな。お客さんがどんどん入っていく

慣れた感じで座敷へ座る天おじ氏と、お品書きを見上げる手打ち麺の人

メニューを見ると、どうやらワンタンが推しらしい。というわけでみんなワンタン入りを注文。店内のテレビなんかを見ながらのんびり待っていると、てきぱきとしたおばちゃんがラーメンを運んできてくれた。

これがしみじみ美味しかった。ほーっと幸せなため息が漏れる。下手な観光地食堂とか行かなくて正解だった。澄んだスープにとぅるんとぅるんのワンタンもイイ。富山というとどうしても海の幸を思い浮かべるけれど、ある意味このラーメンの方がここでしか食べられない味かもしれないよね、なんて話しながらすするのがいいんですよ。天おじ氏、昼食のチョイスも流石です。

気取らないルックスに素朴な味のチャーシューワンタンメン

こういうノスタルジックなラーメンが好きなさのくに氏は、この旅行で一番の笑顔を見せていた。良かったね。まぁ味など詳しいことは彼の食べログレポでも読んであげてください。

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ほたるいかミュージアムで予習をしよう

腹ごしらえも済んで、のんびりしてもよかったんだけどちょっと欲張ってほたるいかミュージアムへ。自分で捕る前に行っちゃっていいのかとも思ったのだが、イカのこととなるとやっぱり貪欲になってしまうんだ。だって「好きなあの子の秘密、大解剖!」みたいな施設があったら絶対行くでしょ。そういうことだ。

実は旅行前にも「ホタルイカの素顔」という本で勉強していたのだが、このミュージアムにしかない情報とか色々あるかもしれないじゃない。気になっちゃう。あらかじめ知識を入れてから出会うことによる楽しみというのはそれはそれであると思うのである。

ホタルイカの素顔

ホタルイカの素顔

結果、大満足!
イカ好きじゃない人は若干引くのではというくらい濃い内容で、ホタルイカの生態についてや身投げの謎、富山におけるホタルイカの歴史まで学べてしまう、情報たっぷりの施設になっていた。私が読んだ本は20年近く前のものだったので、更新されている情報なんかを照らし合わせたりして研究者の方の努力に思いを馳せた。

このホタルイカ図、小学生くらいの大きさあるからね。でかい。

行きの車中で出し合ったホタルイカクイズの答え合わせもここでできた

そして、施設の最後の方には、「ホタルイカタッチ水槽」が。
生きたホタルイカが触れるように展示されているのだ。ここはかなり葛藤があった。だって私、ホタルイカ初めてなんですよ。ファーストホタルイカ。やっぱり大切な「初めて」は最高のシチュエーションで迎えたいじゃないですか(いやらしくない程度に男女関係に置き換えて想像してみてください)。

タッチしなよと誘ってくる

・・・しばし悩んだ挙句、結局触る。だって、もし今晩ホタルイカが湧かなければこれが生きたホタルイカと触れ合える最後のチャンスになるかもしれないのだ。そんな悲しいことにはならないで欲しいが、一応保険で、ね?と、脳内で誰も聞いていない言い訳をしながら水槽へ手を入れる。

意外と活きが良くて、思い切り指を噛まれた。ごめんよ

初めての活ホタルイカは思っていたより元気で、水からあげるとキュポキュポと外套膜を膨らませたりすぼめたりして可愛らしかった。でもやっぱりじっくり見たい気持ちと、ここですべてを見てしまっては今晩の楽しみが、という気持ちがせめぎ合って、手にしっかりとホタルイカ持ちながら目をそらすという意味の分からないことをしてしまった。これが今晩、自然の状態で見られたら言うことなし100点満点の旅にになるんだけど、どうかなぁ。

時間も押していたので、すべての展示をじっくり見ることは叶わなかったけれど、これもまた次回への楽しみだ。3月下旬からはホタルイカの発光ショーもやっているらしいので、次はその時期にゆっくり来ようかな。

なんて言いつつもやはり後ろ髪を引かれる思いで、一瞬だけ!とミュージアムショップを覗いたら素敵な出会いが!

ホタルイカ―不思議の海の妖精たち

ホタルイカ―不思議の海の妖精たち

そう、この本です。フルカラー102ページでホタルイカに関するあらゆるマニアック情報を網羅したこの本が、なんと1400円程度で購入できたのだ。これを見つけたときの歓喜たるや。まだホタルイカ捕りもしていないのに、ちょっと震えた。ほっくほくの気分だ。帰りの車中のお供はこれに決まりだな。

今朝の釣果で白身食べ比べ

ミュージアムから戻って近所の温泉でひとっ風呂浴びたら、すっかり夜。まだ出会って2日目の天おじ氏のところへまるで自分の家のように帰ってくると、夕ご飯が出来ていた。すごい、ここは天国か。お風呂の間に天おじ氏が今朝釣った魚を捌いてくれていたのだ。こんなに至れり尽くせりでバチがあたりはしないかしら。

食卓に並んだ魚は白身ばかり。私は白身が好きなのでニヤつきが抑えられない。
白身魚って味が淡白だと言われるけれど、結構個性豊かだと思うんだよな。実際に食べ比べるとよくわかる。魚それぞれの個性もあるし、釣ってからの状態によってこりっこりで味がなかったり、うま味と脂が染み出してきたり。

キダイ、キジハタ、ウッカリカサゴ、ウマヅラハギと白身のオンパレード

「関東のウマヅラハギの肝は灰色で美味しくない、こちら(富山)は肝も美味しい」なんて話を聞きながら、自分たちの釣果をつつく喜びといったら。本当に肝が旨かった。特製のアラ汁も染みる。

日本酒をきゅっとやりたいところだったが、今晩こそが本番なのでノンアルコールビールで脳を騙してやり過ごした。捕れるかなー、ホタルイカ。緊張してきたぞ。ホタルイカが接岸してくるのは深夜~早朝なのでそれまで少しでも寝ておきたいのだが、この胸の高鳴りがそれを許してくれそうにない。

眠れないまま、その3に続く。

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