研究者でもないけれど、第2回イカタコ研究会に参加したらとても楽しかった話

イカ・タコの研究者が集う、「イカタコ研究会」というイベントに参加してきた。 私は研究者でもなんでもないただのイカ好きであるが、イカタコに興味があるというだけでも参加が可能と聞いたので、勇気を出して申し込みをしたのである。

実は昨年第1回が隠岐で開催されたのを知ってはいたのだが、場所の遠さと平日開催のハードルの高さに見送っていた。今回も平日開催であることに変わりはないけれど、場所は千葉県の柏とそこまで遠くもないし、もうイカに関するあらゆるチャンスを逃したくないという気持ちが強かった。会社には「イカの件なので、どうしてもスミマセン」といってめちゃ忙しいのに無理やり調整して休みを取った。ほんとすみません。

でも結果的に、休みを取ってまででも参加して本当に良かった。自分の気持ちの記録として、ここに残すことにする。

開催場所は千葉県柏市、東京大学大気海洋研究所。研究会は2日間にわたって行われた。隠岐よりは近いとはいえ、家から2時間くらいかかるので私は柏に宿を取って本気の参加だ。 具体的には何が行われたかというと、各研究者の方が順番に自分の研究についてスライドを用いて15分程度で発表と質疑応答をしていくというものである。

1日目が英語、2日目が日本語での発表だったのだが、かなり学術的な要素が濃く、特に英語の方はちんぷんかんぷんだった。それでも齧りつくように発表を聞き、受け取れるかぎりすべてのイカ情報を自分にインプットする時間は至福だった。知的好奇心が満たされまくり。全部の発表を紹介したいくらいだが、人様の大切な研究内容なのでここで明かすことはできない。よって写真もない。心に留めておきます。

研究内容を聞けるだけでもかなり貴重な体験だったが、加えてこの会ではコーヒーブレイクや懇親会で参加者同士の交流もはかれるようになっていた。それが何より私にとっては幸せで、憧れのあの先生や、いつも記事を読んでいるあの先生ともお話ができたのである。

まず、「イカはしゃべるし、空も飛ぶ」をはじめとする著書で有名な奥谷喬司先生。私がイカについて学ぶにあたって、何度奥谷先生の本を読んだかしれない。イカについて易しく、でもとても詳しく面白さを伝える文章で、イカの美しさしか知らなかった私にイカの生物としての奥深さを教えてくれた人である。顔を見てお話できたときは、ちょっと震えた。私が作っているイカ同人誌「いか生活」の話を少しして、「送ってください」とおっしゃったのが嬉しすぎて更に震えた。

イカはしゃべるし、空も飛ぶ〈新装版〉 面白いイカ学入門 (ブルーバックス)

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新鮮イカ学

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そして、NHKのダイオウイカ映像で知らぬ人はもういなくなったであろう、窪寺恒己先生。潜水艇に乗ってあの黄金色に輝くダイオウイカを深海で見てきたその人である。研究会では窪寺先生がダイオウイカを解剖するドキュメンタリーも流れ、みな瞬きもせずに見入っていた。私が「にこにこの、ダイオウイカ研究記読んでます!」と伝えると「あれ読んでる人いるんだ!」と嬉しそうに微笑まれたのが印象的だった。舐めるように読んでいますとも。

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イカ界の至宝のお二人に会えるなんてもしかしてこれ夢じゃないかしらんと思ったので、証拠にツーショット写真をとっていただいた。家宝にします。

お二人以外にも、前からお名前だけは知っていたイカ研究者の方々、イカアーティストの方とお話しすることができ、私のちょっとふざけたペンネームの名刺を渡すことができてとても光栄だった。

私は本当にイカが好きなだけなので自己紹介が困難であったが、(ふつうは自分の研究分野なんかの説明をする)、それはそれで一番楽しい立ち位置かもしれないな。このただの一般人に、どなたも大変優しくしてくださり、ありがたかったです。

今後もこういう機会があれば、臆することなく参加していきたいと思う。